2008年04月17日

イスラエル最古のオリーブ樹

現在オリーブは、スペイン、イタリア、ギリシャなど地中海沿岸諸国をはじめ
世界各地で栽培されていますが、そのルーツは小アジアからイスラエルにか
けての地方で、約8000年の歴史があるとされています。

イスラエルの中心、エルサレムは「平和の町」という意味で、百の名前と千の
顔を持つ町と呼ばれ、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の3つの異なる宗教
の聖地として、数千年にわたって特別な位置を占め続けています。

そのエルサレム旧市街の東端には、イエスキリストが教えを説いた場所として
有名な「オリーブ山」があり、少なくとも3000年以上前からここがオリーブ山と
名付けられていたことからも、オリーブが栽培されて来たことが分かります。

さらに、オリーブ山の裾には「万国民の教会」があり、教会を取り巻く美しい庭
「ゲッセマネの園」と呼ばれています。ゲッセマネとはヘブライ語で「油しぼり」
の意味で、古代よりこの地でオリーブが絞られて来たことを示しています。

「ゲッセマネの園」は、ビザンチン時代から今日に至るまでフランシスコ会によっ
て重要な聖地として保護され、そこには現在もなお、10数本のオリーブの古木
が元氣に葉を茂らせています。

教会の神父さまのお話によると、ユネスコ調査チームの鑑定で、これらの樹齢
は2000年以上で、イスラエル最古のオリーブ樹だと言うことです。

…と言うことは、これらの樹が若木だったころ、同じ樹をイエスキリストも目にし
ていたかもしれない
などと考えると、ステキな想像がどんどん膨らむと同時に
オリーブ樹の年輪1本1本の重さを感じずにはいられません。






  


Posted by シマムラ at 17:21Comments(0)世界のオリーブ